ペット法人事業者・開業医の皆さんを守る知恵袋|ペトリアの泉 » 転ばぬ先の杖! ペット専門の弁護士ならこんなサポートができる » 診療契約書・手術同意書等の作成・チェック

診療契約書・手術同意書等の作成・チェック

ペット専門の弁護士なら、診療契約書・手術同意書等の作成・チェックなども適切に行ってくれます。ここでは、ペット専門弁護士がどのようにサポートしてくれるのか、事例や費用相場をご紹介します。

目次

サポートの解説

ペットに処置を行う際、ペットのオーナーに対して、口頭で説明を行っている動物病院が多いようです。しかし、ビジネスにおいては、口頭での説明だけでなく、契約書や同意書を取得しておくことが基本です。しっかり作り込まれた契約書や手術同意書などを備えておくことで、無用なトラブルを避けることができるでしょう。

ペット専門弁護士なら、診療業務に必要な各種書類の作成を適切にサポートしてくれます。すでに使用している書類がある場合も、内容のチェックをしてくれるので安心です。

例えばこんな診療契約書・
手術同意書
トラブルに
出くわしたら
弁護士に相談しよう

ペットホテルの規約作成をサポート
してくれた

事業のペットホテルの規約、ホテル中のうさぎの遊び場の規約などを作成していただきました。生き物を扱っている業務なので、専門弁護士が作成したものがあれば、お客様とのあいだにトラブルが起こったときにも安心です。お客様との間で発生した金銭トラブルについても継続的にお願いしています。

※参照元:なかま法律事務所公式HP(https://nakama-pet.jp/#case)

注意義務違反・説明義務違反で
慰謝料請求された

動物病院での治療に対し、注意義務違反および説明義務違反があったためにペットが死亡してしまったとして、ペットオーナーから合計80万円を請求されました。結果として、請求額の減額はできませんでしたが、これ以上紛争が蒸し返されないよう、慎重に和解条項を作成し、相手方代理人と示談書を取り交わしました

※参照元:キャストグローバル公式HP(https://corporation-lawyer.biz/legal-healthtech/case/case-vet/599/)

診療契約書・手術同意書等の
作成・チェックで
留意すべきポイント

ペットオーナーとのトラブルのきっかけで多いのが、「麻酔や手術が危険だとは思わなかった」「説明を受けていない」といったクレームです。人は、口頭で説明されたことを軽く考える傾向にあります。しかし、書面に記載されたものを読み、かつ署名押印をするとなると、慎重になるものです。

診療契約書や手術同意書は、動物病院で万が一医療過誤訴訟を起こされた場合、「病院側がペットオーナーにきちんと説明したこと」を示す重要な証拠となります。診療契約書や手術同意書を作成する場合は、どんな治療を行うか、治療に含まれるリスク、手術自体の危険性や想定される合併症の有無(内容)、他の治療方法との比較、メリット・リスクなどを漏れなく説明できる内容にしましょう。その上で、末尾にペットオーナーの署名押印をもらうことが大切です。

ペット専門の弁護士と
通常の弁護士先生の違い

ペット専門弁護士と通常の弁護士との大きな違いは、ペット法務に関する専門知識や、ペット関連の案件に携わった経験の数です。ペット専門の弁護士は、ペット関連案件に関する専門知識、動物医療業界やペットビジネス業界ならではの慣行・ビジネスモデルに精通しています。診療契約書・手術同意書等の作成・チェックを依頼する場合も、法律の専門家としての立場はもちろん、愛犬家としての立場や経営者の立場など、トータル的な目線で実践的なサポートを行ってくれるでしょう。

サポート時の相場

弁護士に診療契約書・手術同意書等の作成・チェックを依頼する方法には、大きく「顧問契約」と「スポット契約」があります

費用はそれぞれ異なっており、顧問契約の費用相場は、1ヶ月3,980円(税込)~110,000円(税込)。平均すると、1か月で3万円〜5万円程度でした。 スポット契約は、1時間1万円(税込)で対応している事務所があるようです。

顧問料(スポット契約料)には一般的に、法律相談や契約書のチェックなどが含まれますが、どんな業務まで対応してくれるのか、あるいは相談対応の範囲や対応回数(時間)などは事務所によって異なります。複雑な対応や手続きが多い場合などは別料金になる可能性もあるので注意しましょう。

顧問契約とスポット契約の
メリットデメリット

顧問契約とは、毎月一定の料金を支払うことで、継続的に法律的なアドバイスやサポートを受けられる契約のことです。その時々で単発の契約を行うスポット契約とは異なり、病院の業務や内情に精通した弁護士がいつでもスピーディーに対応してくれます。

たとえ相談をしない月でも一定の顧問料が発生する点はデメリットですが、相談料はすべて顧問料に含まれているため、その都度支払う必要はありません。日常的に相談できる体制が整うことで、安心して業務に専念できる点もメリットです。

編集チームまとめ

診療契約書・手術同意書等の作成・チェックは、ペット専門の弁護士に依頼するのがおすすめです。顧問契約なら、書類を作成するたびに一から弁護士を探すことなく、すぐに対応できる体制を持つことが可能です。また、法的観点からリスクを予防するためのアドバイスも行ってくれます。

当サイトでは、ペット業界のトラブル回避術について、ペット専門の弁護士さんに解説して頂いています。「トラブルを避け、事業拡大や安全運営に集中したい」という事業者の皆様は、ぜひ参考にしてみてください。

ペット弁護士®中間先生から学ぶ
近年よくあるトラブルへの備え・
回避術も見てみる

取材協力
弁護士法人なかま法律事務所
弁護士法人なかま法律事務所

「人も動物も豊かに暮らせる社会を実現する」を理念に、横浜市で事務所を構える弁護士事務所です。ゆっくり丁寧にヒアリングを行い、迅速に対応する「SLOW&QUICK」を実践。ペット法務では、ペット法務やビジネスに精通したスペシャリストが、高品質なサービスを提供しています。

弁護士法人なかま法律事務所で
話を聞いてみたい方は
こちら(公式サイトへ)

電話でのお問い合わせは
045-264-4527
(9時30~18時電話受付)

弁護士法人なかま法律事務所