ここではペット事業者が顧問弁護士を依頼することについて、そのメリットを紹介しています。
ペット事業に弁護士が必要とされるのはどんな場面なのか、顧問弁護士を依頼することで何が変わるのか、ぜひ参考になさってみてください。
ペット事業にはさまざまな法律が関わってきます。
それは一般的なビジネスにも適用される民法・不正競争防止法・景品表示法などだけではありません。
ペット事業特有と言える動物愛護法やペットフード安全法といった特別法、さらには各自治体のペットに関する規則なども加わってきます。
業態によってはその業界団体などが独自の規格を提示している可能性もあり、それにも従わなければなりません。
また、このようにペット事業特有の法的リスクがあっても、法律の文章は知識がないと理解するのが難しく、内容をしっかり把握できない場合が多々あります。
こうしたことからも、ペット事業を行うにあたっては、法律や規制に違反・抵触しないように法律顧問に依頼するのが望ましいです。
動物関連の特別法について、もう少し詳しく解説します。
正式名称「動物の愛護及び管理に関する法律」は略して「動物愛護管理法」と呼ばれたり、一般的にはさらに短い「動物愛護法」の名で知れ渡っています。
この法律の対象は「人が飼っている全ての動物」です。
飼われている動物の虐待を防いで正しく飼うこと、動物を愛護する心とともに命を大切にする社会を目指す法律です。
また、同時に動物から人への危害、周辺への迷惑などを防止することも目的とされています。
「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」は、「ペットフード安全法」と短縮して用いられることのほうが多いようです。
これは愛がん動物用飼料(ペットフード)の安全性を確保し、ペットの健康保護を目的に、製造に規制を取り決められた法律です。
対象となるぺットフードは、総合栄養食・一般食だけでなく、スナック・ガム・サプリメント・ミネラルウォーターなど、動物用医薬品以外となっています。
現代社会においてぺットは単なる飼育動物ではなく、家族の一員と同等の地位を確立しています。
そのため大切な「家族」が傷つけられたり脅かされたりすると、飼い主には大きな怒りが沸き上がり、店舗や会社とのトラブルが深刻化しやすい傾向があります。
また、その中には「クレーマー」と言わざるを得ないようなケースも見られ、担当スタッフや会社代表者が精神的な疲弊や苦痛を強いられることも少なくありません。
しかしながら、こうしたトラブルにおいては、弁護士が介入することでお互い冷静に話し合える場合が多く、妥当と言える解決へと落ち着けます。
また、顧客との交渉窓口に顧問弁護士を据えることで、担当スタッフや会社代表者の精神的な負担も軽減されます。
顧問弁護士を依頼するなど、弁護士の活用は業者同士でトラブルが起きたときなどの対応にも心強さが得られます。
これもペット事業特有のものかもしれませんが、ペット事業者の中には法務を適切に行っていないところも存在し、業者間での摩擦もゼロではありません。
特に曖昧な点のある契約書に関するトラブルは起こりやすい傾向です。
使い回された契約書であったり、その契約書に不備が見られたり、もともと契約書が作成されていなかったというパターンもしばしばです。
契約書を含め、顧問弁護士を依頼することで、こうした業者間のトラブルをサポートしてもらうことができ、また、そもそも相手先と適切な契約を交わすことができるようになります。
売掛金の未回収はペット業界に限ったことではありませんが、起こりやすいトラブルの1つです。
ペット業界は個人業主の多いこともあり資金収支に余裕のないところも比較的多い傾向にあります。
一旦、売掛金の未回収が発生してしまうと、法的手段を取らざるを得なくなったり、結果的に回収困難に陥ったりと、事業に悪影響をきたしてしまいます。
こうした売掛金の未回収といったトラブルは、リスクが表面化してから対応するのではなく、予防法務がとても重要です。
契約書をしっかりと作り上げることでリスクそのものを減らす必要があります。
リスクを抑えた契約書を作成するためにも、やはり法律のプロの手を借りることは大切な要素となります。
ペット事業を含め、顧客や他業者と一旦トラブルになってしまうと、本来の業務が停滞するなど悪影響が及ぶことがあります。
そうなってから弁護士にさまざまな依頼をするよりも、前々から顧問弁護士を確保し、余計なトラブルを事前に避けたほうが本来の業務をスムーズに進められます。
また、その場合は、ペット事業特有の法的リスクや業者間の特徴などに精通しているペット事業に詳しい弁護士に依頼することで、より確かな契約書の作成が行われるなど、適切な法務の展開が期待できます。
顧問弁護士を探すのであれば、ペット専門の弁護士や、ペット事業に詳しい弁護士がおすすめです。
「人も動物も豊かに暮らせる社会を実現する」を理念に、横浜市で事務所を構える弁護士事務所です。ゆっくり丁寧にヒアリングを行い、迅速に対応する「SLOW&QUICK」を実践。ペット法務では、ペット法務やビジネスに精通したスペシャリストが、高品質なサービスを提供しています。
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